「お嬢様」×「ロック」＝“百合“にみせかけた”ド変態どもの公開セックス”アニメ『ロックは淑女の嗜みでして』で快楽欲とロックンロールに溺れろ！

「お嬢様」×「ロック」＝“百合“にみせかけた“ド変態公開セックス”アニメ

「お嬢様」と「ロックンロール」。
正反対の属性を組み合わせた百合系アニメ……はじめはそう思って再生した。
だが、1話で気づいた。これは単なるギャップ萌えアニメじゃない。
“上品さを纏ったド変態どもによる公開セックス”だった。

主人公：鈴ノ宮りりさ。こんなに上品かつ清楚な風貌をしているが、本性はド変態の獣だ。

なにを言っているのかわからないと思うので、とりあえず1話を観てほしい。

「お嬢様」×「罵り合い」

1話目の終わりに、主人公の鈴ノ宮りりさと黒鉄音羽がセッションをするのだが、

「つっっまんねぇなァァァ！！！！
テメェのギターはァァァァ！！！！
そんなギター！！！　やめちまえェ！！！！
この不燃ゴミがーーーーーッッッッッッ！！！！！！！！」

第1話の終わりでお互い認め合う流れかと思ったら、ありえないほどの罵詈雑言を喰らっていて爆笑してしまった。

主人公の鈴ノ宮りりさも大概だが、それ以上にこの黒鉄音羽とかいう女がバケモン。
おしとやかにみえて、猛獣。上品を纏いつつも、捕食者の一面を持っている。

正直、りりさの「なんの苦労もせずに生きてきた箱入りお嬢様がロックを語るな」という反骨精神も、とてもよく理解できる。

しかし、それを音羽が恍惚の笑みでぶっ壊してくる。ドラムを狂い叩く姿は完全に快楽中毒者。
豊満な身体と艶々の黒髪を目一杯振り回しながら快楽を貪る姿は、さながら飢えた捕食者シャチ。
ド変態であり、ド狂人であり、ドＳ。三拍子揃った圧倒的女王様。

完全に二人の“公開調教プレイ“を見せつけられている。

「アニメ」×「ロック」の新たな金字塔

それはそれとして、「アニメ」×「ロック」としてもめちゃくちゃ良かった。
「アニメ」×「ロック」といえば『けいおん!』や『ぼっち・ざ・ろっく!』の印象が強いが、本作はそれらとはまた違った視点、「インストバンド」という音楽性の尖りや、「演奏の気持ちよさ」に焦点を当てた物語の在り方をしている点に非常に独自性があって面白かった。その他にも、「クラシック」×「ロック」の試みや、インストだからこそ曲中に台詞が入れられること、そしてその台詞もビートに乗っていることなど、細かく挙げたらきりがないほどに最高だった。

また、「ロックンロール」そのにも焦点を当てると、
・「君たちの望む僕になるから」というメンバーに「そうじゃない。己がありたい自分であれ」というメッセージを伝えるりりさ
・なかなか上達しないメンバーに脱退を促すメンバーに「仲間にかける時間が無駄なわけないでしょ！」と言い放つりりさ

このように、りりさがロックンロールを体現している点も熱かった。
「ロック」は単なる音楽ジャンルの名前ではない、魂の名前だとMOROHAも歌っていた。
その生き方や精神性こそが「ロックンロール」なのだということをりりさは教えてくれている。

「上品さ」×「下品さ」の相乗効果

「お嬢様」×「ロック」のアニメだと思ったら、「上品さ」×「下品さ」のアニメでもあった。
お嬢様というフィルターを通すことで「上品さ」と「下品さ」のバランスが非常に巧くコントロールされており、清楚クールお嬢様要素とド変態快楽ジャンキー要素と熱狂ロックンロール要素がそれぞれお互いの良いところ引き立て合っている。

お嬢様の上品なヴェールを剥ぐと、中からは汗だくで目がイってる獣が飛び出してくる。
優雅なティーカップに注がれているのは紅茶ではなく、濃縮された快楽欲とロックンロール。
この作品はそういうアニメだ。

だからこそ、私はこのブログを書き終えた今、彼女らにこう叫ばれる未来が見える。

…………

「つっっまんねぇなァァァ！！！！
テメェの文章はァァァァ！！！！
こんなブログ！！！　やめちまえェ！！！！
この不燃ゴミがーーーーーッッッッッッ！！！！！！！！」